理容師は国家資格です。厚生労働省指定の理容学校を修了することで、国家試験の受験資格を得ることができます。理容専門学校で2年間(通信課程の場合は3年間)学んだ後、国家試験 (実技試験と筆記試験のふたつ)を受験し、この国家試験に合格すると理容師免許の交付を受けられます。

髪を切る仕事の「理容師」と「美容師」の違い

法律的な違い

理容師法によると、理容師の仕事は「頭髪の刈り込み、顔剃りなどの方法により、容姿を整えること」。
一方、美容師の仕事は「パーマネントウエーブ、結髪、化粧などの方法により、容姿を美しくすること」と、美容師法に定められています。
理容師は「整える」で、美容師は「美しくする」。「技」を磨く理容師と、「美」を追求する美容師といったイメージです。法律的には、両者とも髪をカットすることに変わりはないものの、美容師はカミソリを使った顔剃りができないところが大きな違いです。

一生働ける理容師

理容師の場合は、ご来店するお客様と一緒に年齢を重ねていけて、現役スタイリストとして生涯活躍できるのです。実際、全国の現役で働いている理容師の数は60歳から69歳が約9万人、70歳以上は約4万人、80歳以上の現役も多く、「生涯現役」といわれるほど、職業寿命がかなり長い職業なのです。
その一方、美容師の職業寿命は平均40歳といわれており、その後は経営者へ転向や転職するケースが多く見受けられます。

年齢は足かせにならない?美容師に定年はあるのか

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手に職をつける!

2017年、メガバンク3行がそろって大規模なリストラ計画を発表しました。かつて「安定した職業」の代表ともいえた銀行員ですが、もはやそれのイメージが覆される時代になってしまったのです。
IT技術などで社会のシステムが変化を続ける中、金融業界に限らず、どんな企業に勤めていても「一生安心」とは言えない現代。そこで見直されている働き方が、「手に職をつけて働く」というものです。理容師も「手に職」をつける仕事です。いわゆる「職人」と呼ばれる職業なのです。

手に職をつけるメリット

(1)職を失うリスクが少ない

会社員の場合、リストラや倒産などによって失業してしまうと、次の仕事を探すことになります。その時に「何かのスキル」を持っていないと、就職先を見つけるのが難しくなってしまいます。特に結婚や出産などに合わせて退職した女性の場合、また改めて働こうと思った時に「未経験者」として扱われることも少なくありません。しかし、技術は一生モノです。手に職をつけている人材は、そのスキルを求めている職場がある限りは仕事を失うことがありません。

(2)独立しやすい


また、手に職をつけることの最大のメリットとも言えるのが「独立」です。手に職をつけていれば、そのスキルをもって独立開業することが可能です。独立前よりも年収が数倍になることもあり、ここぞ!というタイミングで独立できるようにスキルを磨いておくと、大きなメリットを享受できることでしょう。